当ページのリンクには広告が含まれています。
ウールのセーターのお手入れは「陰干し」が基本だよ
洗わなくていいんですよねぇ・・・
そう。気になるときは優しくブラッシングね
いやー、でも、なんか・・・不安です。
理屈がわかると安心だよ
なぜ干しておけば綺麗になるの?→キューティクルのお陰です。
ご存じのとおり、ウールは羊の毛です。
羊の毛には、表面にキューティクルと呼ばれるウロコ状の構造が存在しています。
これは硬くて丈夫な構造であり、水をはじく性質があります。
そのため、汚れが繊維の内部に入り込むのを防いでくれます。
さらに、静電気を防ぐため、ほこりや糸くずが絡まりにくくなります。
キューティクルは調湿作用もあり、湿度や温度を下げて細菌の繁殖を防ぐことができます。
つまり、ウールは自浄作用を持っているのです。
さらに、ウールの繊維は調湿作用により、肌の近くの蒸れを乾燥させることができます。
調湿の過程で、におい分子も吸収され、繊維が再び水分を含むまで閉じ込められます。
そして、水分を放出する際には、ニオイも一緒に放出されます。
ウール製品は水を含むことで独特なニオイを感じることがありますが、乾燥させるとほとんど気にならなくなります。
なので基本的には、お風呂の湯気に当てればニオイ移りもとれ、陰干しして風に当てるだけで綺麗になります。
キューティクルは水を含むと反り返り、劣化の恐れがある
ウールのキューティクルは、魚のウロコに形状が似ています。
筍の皮や屋根瓦のような例えでも表現されますが、これは小さなウロコが重なり合って、ウール表面を覆っているからです。
しかし、このウロコは水に濡れると一つ一つが反り返る性質を持っています。反り返っている状態では、ウロコが非常にデリケートになり、はがれたり繊維同士が絡まったりしやすくなります。
ウロコがはがれたり絡まったりしてしまうと、セーターなどのウール製品はごわごわしたり縮んだりして、着心地や見た目が悪くなってしまいます。
そのため、
・水に濡れている時間をできるだけ短くすること
・繊維同士が絡まらないようにすること
が大切です。
キューティクルは乾くとまた綺麗なうろこ状になる
水を含んで反り返ったキューティクルは、乾燥するとまた元に戻ります。
そしてまた、硬くて丈夫な構造に戻ります。
この時にキューティクルについていた汚れもはがれやすくなります。
風に当てたり、手で払ったりすれば汚れが落ちます。
衣類用のブラシでブラッシングすると更に綺麗になります。
- ブラッシングの注意点
- ウールは水分を含んだ状態では非常にデリケートです。
必ず乾いている時にブラッシングしてください
陰干しするときの注意点
陰干しするときの注意点は干し方です。
手編みのセーターって重いんです。
「重い」って言うと肩が凝りそうですが、着用時の重さは不思議と感じられません。
おそらくですが、体にフィットしていてさらに摩擦力があるので、重さを「面」で支えるため、肩には負担が少ないのだと思います。
実際 落ち感のあるすべすべしたブラウスの方が肩凝りします。
ですが、ハンガーにかけている時はハンガーに重さが集中します。
そのためニット用の平干しネットを使うのが良いのでしょうが、洗濯時以外はハンガーでも陰干しできます。
セーターのすべての重さが肩部分にかかってしまうと、その部分だけ伸びて形が悪くなってしまいます。
そのため、画像のように、ハンガーを2本使います。
まず、肩が丸くて滑りにくいハンガーにセーターをかけ、次にズボン用ハンガーに袖と裾をかけて肩部分にかかる重力を軽減します。
汚れた時とシーズン終わりには洗ってね、虫に食べられちゃうから
ウールは自浄作用があるとはいえ、編み目に絡まったりする汚れもあります。
ほっておくと編地が痛んだり、虫に食べられたりすることがあります。
季節終わりなど長期間着ないときは、丸洗いします
丸洗いの方法はこっちの記事で紹介しています。
あみサクさんの日々のお手入れは
- 乾いている時に手ではたく
- お風呂の湯気に当てる
- ハンガーにかけて陰干しする
- 毛玉が出来たら電動毛玉取り
- 編み目がつぶれてきたらドライヤーの風を当てる
- 季節終わりや長期間着ないときは丸洗いする
髪の毛もブラッシングで綺麗になるって言いますね
そうなんだ!
シャンプーは髪よりも地肌を洗ったり、マッサージしたりするんですよ!
へぇ!
だから、キューティクル守るためには洗濯方法に注意が必要なんですね、きっと!
仕上げもキューティクルがわかっていれば上手になるよ
\合わせて読みたい/