【サク編みセーター】の基本① 「かぎ針編み」&「丸ヨーク」&「トップダウン」

【サク編みセーター】の基本① 「かぎ針編み」&「丸ヨーク」&「トップダウン」

サク編みセーターとは

セーターの面倒くさい部分を出来るだけ省いて、スキマ時間でもサクサク編めるように工夫したセーターです。

  • ゲージや製図をしません
  • サイズ調整は試着しながらします。

この記事では、サク編みセーターの基本的な編み方について説明しています。

作り目と1段目

作り目は数えません!

かぎ針編みの編み図でよく目にする、「作り目をくさり編みで204目」とかって数えるの大変・・・。

そして・・・、1段目は2段目以降より編むのが難しいです。

あみサクさん
あみサクさん

安心してください!

【サク編みセーター】では大きな数を数えることはしません!

作り目の方法は、大きく分けて2つ

  1. くさり編みで作り目にする
  2. 1段目の長編みと作り目を同時に編む

①はごく一般的な作り目の方法です。②はくさり編みと長編みを同時に編んでいく方法です。

「①くさり編みで作り目にする」場合でも面倒くさくない!!

結論!多めに編んで後からほどきます!

例えば、100目必要ならリズムよく120目くらい編んでしまします。

目の数を数えるのは、目の数を数えやすくなってからで大丈夫です。

余ったくさり編みは、あとからほどきます。

1段目から模様編みがある場合とても数えやすいです。

「②1段目の長編みと作り目を同時に編む」では、もっと面倒くさくない!!

1段目の長編みを編む時に、足元に1目づつくさり編みを付け足して編む方法です。

慣れるまでは難しいですが、コツをつかめばラクに編めるようになります。

編地と同じ伸縮になるので、閉まった首元にしたいときには、特におすすめです。

1段目と2段目を同時に編むこともできます。

1段目と2段目の色が違う時に便利です。

なんちゃってフェアアイル」のように、2段目に引き上げ編みがある場合、模様ごとに目の数を数えているので、模様の数を数えれば掛け算で目数がわかります。

小さな数を繰り返して数えるので、とても数えやすいです。

丸ヨークは長編みベースの模様編みで15模様

【サク編みセーター】は丸ヨーク部分15模様で作ります。

15模様で作ることで増やし目をする場所を管理が簡単になります。

1模様ごとに増やし目をするので、何回も編み図に戻って数えなくても大丈夫です。

模様を形成する編み目の基本は(長編み・細編み)の2パターンです。

丸ヨークの増やし目は、ざっくりと「目の高さ」×5目で増やすとちょうど良く増やしていけます。

「目の高さ」は立ち上がりのくさり目の数で計算できます。

毎段長編みベース

長編みは多くの場合3目で立ち上がります。

3目のうち1目は次の段の土台になるので、「目の高さ」は2です。

細編みの場合は1目で立ち上がりますが、その1目は次の段の土台にはなりません。

なので「目の高さ」は1です。

毎段長編みがベースになっている模様編みは、2×51段で10目ずつ増やす計算になります。

15模様で10目増やすのは覚えにくいので、2段続けて15目増やして3段目は増やし目をしません。

そうすると3段で30目増やすので、1段で10目増やす場合と同じになります。

1段ごとに長編みと細編みが交互になるもの

長編みと細編みが交互になる模様は、長編みの高さ2+細編みの高さ1で模様の高さは3です

3×5で1模様(長編み+細編み)で15目増やします。

長編みの段で毎回1模様内で1目増やします。

1×15で毎段15目増やします

増やし目を1模様内で行うことによって、増やし目の場所をわかりやすく忘れにくくしています。

増やし目の間の目の数を何度も確かめる必要がなく、間違える要素を減らしています。

身ごろと袖は丸ヨークから目を拾う

丸ヨークが完成したら、丸ヨークから「袖」と「身ごろ」を拾います。

この時も、15模様で編んであることで左右前後が確認しやすいです。

身ごろと袖部分に分けるセーターの場合、サイズを確認しながら「まち」部分の作り目をします。

サイズ感やデザイン感を確認してつなぐ位置とまちのサイズを決めます。

前後と左右のバランスも確認してください。

入らないときの対策

  • まちを増やす
  • つなぐ位置を変える
  • 身ごろの途中で増やし目をする

まちのくさり編みは表地を見ながら編んで、最初と最後の1目は細編みにします。

サイズを確認しながら編み進めてください。

まず身ごろを3段くらい編んで試着してみます。

サイズを確認して8段くらい編みます。

OKなら袖を同じように編みます。

左右の袖も5段くらい編んだら、また試着してサイズ感を確認します。

お尻部分が入るかどうかも確認してください。

編み続けるうちに、サイズ感も変わってくるので多少の違いなら製麺せずに身ごろを編み進めます。

身ごろを途中まで編む

ウエストぐらいまで編んだら、お尻とのバランスも確認します。

お尻が入らなそうなら増し目をします。

増し目の場所は、お好みですが、両脇が目立たないです。

デザインによって後ろ部分にAラインになるように入れても面白いです。

骨盤のあたりまで編めたら毛糸の残り量を確認します。

不安なようなら袖や襟など、色やロットが変わっても影響の少ない場所から編みます。

袖の重さによってセーターのシルエットが変わってくるので、毛糸が大丈夫でも骨盤あたり一度休め、袖を編みます。

袖を途中まで編む

左右の袖を編みます。

増やし目や、減らし目をする場合は左右の袖を交互に編んで、シルエットを確かめながら編みます。

毛糸の残量を確認しながら編みます。

毛音が足りないようなら糸を追加購入やデザイン変更をします。

ロットが変わると目立つ場所から先に編みます。

差し色などを入れるとロットが違っても目立ちにくい場合があります。

襟を完成させる

襟の締め具合で着丈や袖丈に影響が出る場合がありますので、丈を決める前に襟を完成させます。

編地の重さで襟の雰囲気が変わったように見えますので、実際に試着するのがよくわかります。

試着時は編地の重さで引っ張られるのが少なくなります。

身ごろ・袖をお好きな長さまで編む

着丈・袖丈の少し手前まで編みます。

裾や袖先にリブ編み等をつける場合はその長さを確認して地編み終了します

身ごろの裾と袖先にリブ編みをつける

裾編みや袖先にリブ編み等を編みつけます。

仕上げ作業

仕上げ作業は侮れません。

手編みのセーターが野暮ったいと感じたことはありませんか?

それ、仕上げ作業に原因があることが多いです。

仕上げ作業の例

  1. 糸始末
  2. 仕上げアイロン
  3. 水分と熱管理が超重要
  4. 丸洗い
  5. 乾燥
  6. 糸始末確認
  7. 仕上げアイロン

\詳細はこちら/

【サク編みセーター】の基本⑦

まとめ

【サク編みセーター】には失敗させない工夫がいっぱいあります。

そして、普段着としてヘビロテできるセーターです。

手編みのセーターの温かさ着心地の良さを自分で編んで体感してみてくださいね!

困ったときのお役立ち情報もたくさん載せていますので、絶対編めますよ!!

\困ったときはこちら/

「面倒くさい」すら何とかします!

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【サク編みセーター】は、いつでもどこでもスキマ時間を利用して編めるセーターです!
家族のセーターを編み上げられる人が増えれば、地球の温度はちょっと下がる!をモットーに模索研究中です!

仕事に子育てに介護に…、いろいろと忙しくても小さな時間を利用して、確実に編み上げられる工夫をしています。いつでも!どこでも!モバ編みで編めるので、創作活動によるメンタルケアもできます。

AYANOKOJI(あやの小路)さんは、職人さんが手作りする京都がま口専門店です。
開け閉めもスムーズで、大きさも豊富で、とても使いやすいのでモバ編みにおすすめです!