もう失敗しません！ヘビロテ確実！手編みのセーターの毛糸選びのコツ7選

手編みのセーターを作る最大の楽しみは”好きな毛糸で作れる”事ではないでしょうか？
しかし、毛糸の種類や特徴を理解せずに選んでしまうと、失敗します。

そして、毛糸の種類って本当にたくさんあります。

【サク編みセーター】はウールとコットンの中細糸でシンプルな物をおススメします。
シンプルな中細毛糸だけに絞っても毛糸の種類はたくさんあります。

この記事では毛糸の選び方のコツと、毛糸の種類について「素材」「色」「糸のつむぎ方」にポイントを絞って説明します。

【サク編みセーター】の毛糸の選び方

毛糸選びで失敗する具体的な理由7つ！

失敗って大きな経験です。

これらの失敗の根本的な原因は、毛糸に対する知識や経験の不足です。
毛糸に詳しくなれば初心者でも上手に毛糸を選べるようになります。

毛糸の素材による失敗の原因

原因	結果
綿の素材	タイトなラインを出す際には適していない
モヘヤの毛糸	ほどくコツを知らないと編み上げられない場合がある
絹や合成繊維のつるつるとすべりやすい毛糸	針からも糸がすべり落ち、編みにくい
デザインイメージに合わない毛糸	アランやフェアアイル等、模様を楽しみたい場合モヘヤは模様が見えにくい場合がある

糸の色や柄に関する失敗の原因

原因	結果
暗い色の毛糸	編み目が見えにくく、編むのが苦痛になってくる
デザインイメージに合わない毛糸	アランなど模様を楽しみたい場合、毛糸の色や模様（段染め等）によって、模様が見えにくい場合がある

糸の太さや紡糸方法に関する失敗の原因

原因	結果
毛糸が太い	フォーマルな雰囲気に合わせにくい
太すぎる・細すぎる	きれいな透かし模様が出にくい
撚りが甘い・硬い	毛糸玉の時のイメージと、試し編みの編地と、完成品のイメージが合いにくい場合がある
太さの変化が大きい毛糸	極端に重くなることがある
ツルツルと滑りやすい毛糸	実際の重さよりも肩にかかる重さが大きくなり肩こりの原因になる

その他糸に関する失敗の原因

原因	結果
ループ状の糸 大きいネップやポンポンなどが入った意匠糸	意匠糸は意匠が邪魔になって手のテンションが難しかったり、編み目が見えにくくて編みにくいことがある
テープ状の糸	ひねらない様に気を付けながら編む時と、気にせず編む時のイメージが大きく違う

素材による毛糸の特徴

毛糸の素材の種類はたくさんあります。セーターに選ばれやすい毛糸のざっくりとした特徴は以下の通りです

ウール：天然繊維

羊の毛から作られる自然素材の毛糸で、保温性が高く暖かいセーターが作れます。
繊維自体にも伸縮性があり、体にフィットするため快適な着心地です。

＼ウールの特徴を動画で／

羊の種類によっても柔らかさや風合いにバラエティがあり、糸の太さも幅広い選択肢があります。
衣類として人気の代表的な羊毛は下記のとおりです。

【サク編みセーター】ではメリノウールが基本となっているものをおすすめしています。

メリノウール

・ウールの毛糸の大多数がメリノウールが主原料
・一本一本の毛が細く縮れている
・肌触りよく保温性に優れている
・軽量で通気性もよい
・デザインに多様性がある
・ファインメリノは細繊維で軽く、エクストラファインメリノはさらに柔らかく上質

シェットランド

・自然な風合いと独特の質感が特徴
・温かさと通気性を兼ね備え、編地が立体的で美しい

ブルーフェイスレター

・光沢感と柔軟性が魅力
・適度な厚みがあり、しっかりとした風合い

コリデール

・弾力性と耐久性に優れた素材
・編地がしっかりと立体的になり、セーターが長持ちする

アクリル：合成繊維

合成繊維で作られる毛糸で、手頃な価格で入手しやすいです。
軽量で保温性があり、乾きやすく縮みにくい特徴があります。

染色がしやすいため、様々なカラーバリエーションが存在します。

せっかく編むなら天然繊維で長く愛用できるセーターを編んでほしいので、【サク編みセーター】にはおすすめしていません。

綿：天然繊維

植物の綿花から作られる毛糸で、肌触りが柔らかく通気性があります。
吸湿性に優れているため、暑い季節に快適に着用できます。
伸縮性は少ないため、タイトなシルエットや伸縮性が必要なデザインには向いていません。

【サク編みセーター】におススメの毛糸ですが、何着か編んで慣れてからにした方が良いです。

モヘヤ：天然繊維

アンゴラヤギの毛から作られる毛糸で、柔らかくふわふわした質感が特徴です。

保温性が高く、軽量でありながら暖かいセーターが作れます。
解くのが難しいため、経験豊富な編み人向けの素材です。
※冷凍庫で冷やしてから解くと比較的解きやすくなります。

【サク編みセーター】にはおすすめｖしません。

シルク：天然繊維

シルクワームの繭から取られた糸で、光沢と滑らかな手触りが特徴です。
軽やかで肌に優しい素材であり、繊細な編地や華やかなデザインに適しています。
高価な素材であるため、特別な服に使用されることが多いです。

【サク編みセーター】にはおすすめしません。

糸のつむぎ方による特徴

糸の見た目に現れていてイメージを決めますが、その内容は意外と深くて種類もとても豊富です。

梳毛糸と紡毛糸

梳毛糸(そもうし)

梳毛糸は、糸の繊維が整然と整列しているため、滑らかで肌触りが良く、セーターに使うと優雅で上品な仕上がりになります。糸玉がほどけにくく、毛玉ができにくいので、長く美しい状態をキープできます。

紡毛糸(ぼうもうし)

紡毛糸は、ふんわりとした繊維が交錯しているため、セーターに使うとふっくらとした質感が生まれます。温かさがあり、保温性に優れているので、寒い季節にぴったりです。

糸がしっかりと絡まりやすいので、編み目が美しく整いやすく、【サク編みセーター】におすすめの毛糸です。

染色による特徴

染色方法によっても特徴があります。

原毛染め

羊毛を紡績する前の段階で染色を行う方法です。均一な色合いが得られ、色落ちしにくいのが特徴です。

トップ染め

紡績前のトップと言われる形状の時に繊維を染める方法で、原毛染めに近い仕上がりになります。

糸染め（段染め）

紡績後の糸の状態で染色を行います。色のバリエーションが多く素敵なものが数多くあります。近年はソックヤーンが大人気です。

スペースダイ	糸を部分的に染めて、グラデーションや多色効果を出す方法です
ランダム配置	不規則に染料を塗布し、自然な色の変化を作り出します。
計画的配置	定のパターンや長さで染料を塗布し、規則的な色の変化を生み出します。
マルチカラー	複数の色を使用して、多彩な色合いを作り出します。
グラデーション	色が徐々に変化していく効果を作ります。
スポット染め	特定の箇所だけに色をつけ、斑点状の効果を出します。

撚りの状態

ツイスト（撚り）の強さ

糸の締まり具合や強度に影響を与えます。
強く撚られた糸は耐久性がありますが、柔らかさや風合いがやや失われる場合もあります。

甘く撚られた糸は空気を多く含み柔らかく暖かいですが、編みにくくなる場合があります。
ですが、しばらく編めばコツをつかめることが多いので好みで選んでください。

プライ（撚りの方向）

SプライとZプライの撚り方があります。

かぎ針編みにはZプライの方が向いているといわれていますが、中細のシンプルな糸はSプライの方が圧倒的に多く種類があります。
撚りがしっかりしていればあまりこだわる必要は無いです。

太さの変化：

シングルプライ（ストレートヤーン）

均一な太さの糸で、シンプルなデザインや編み目が映えます。
とても編みやすいので【サク編みセーター】におすすめです。

ネップ糸

糸に小さな玉状の突起物（ネップ）が均等に含まれています。
編地にナチュラルな雰囲気が出て、素敵な風合いを演出します。

余りに大きいネップでなければ、【サク編みセーター】にもおすすめの毛糸です。

スラブ糸

不均一な太さの糸で、編地に表情や質感を与えます。

【サク編みセーター】にはおススメしません。

ボウノット（結び目）糸

間隔をあけて結び目を作り、太さに変化をもたせた糸です。
編地にアクセントを与えることができます。

【サク編みセーター】にはおすすめしません。

ループ糸

糸にループが形成されており、編地にふんわりとしたフワフワ感を与えます。
柔らかな風合いや軽やかさを表現するのに適しています。

モヘアやアルパカなど、毛足の長い繊維で作られたループ糸は、温かみや柔らかさを強調します。

【サク編みセーター】にはおすすめしません。

まとめ＆おすすめ毛糸のレビュー

このように毛糸の種類をずいぶん限定していますが、それでも毛糸はたくさんあります。
メーカーによってもずいぶん違いますし、海外毛糸も良いモノがたくさんあります。

おススメの毛糸をピックアップして「個人の感想」と購入方法を書いていますので参考にしてみてください。