セーターのゲージや製図に関すること
2024.08.15更新
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ゲージ
編み物で使う「ゲージ」とは編地の「目」と「段」の密度のことです。
通常10㎝×10㎝の正方形に「何目」「何段」あるかを指します。
セーターなどを編むときは「ゲージ」から編む目数や段数を割り出します。
「ゲージをとる」という言葉も良く使われますが、「作品を確実に仕上げる」ためにとても重要な作業です。
製図
イメージした作品をイメージ通りに編み上げるための技術です。
セーターの製図方法には、必ずこの方法で製図しなければならないといったような決まりはありませんが、下記の順で製図されることが一般的です。
- デザイン
- 模様の試し編み
- ゲージ
- 採寸
- 同寸大の原型を型紙に起こす
- 原型をもとにセーターの形を書き入れる
- ゲージを参考にし、型紙に模様を配置する
- 目数段数を算出し、型紙に書き込む
前後差
人の身体は、前面(胸側)と背面(背中側)で形状が違います。
そのため、前後差を考慮しないセーターは、着心地が悪くなる可能性があります。
例えば、首回りを前後差がない同じ形にしてしまうと、首元は苦しく背中は寒気が入るセーターになってしまいます。
切り替えを入れたり、増減目をバランスよく配置することで、前後差を考慮しつつデザイン的に美しいシルエットに作ることができます。
肩中心
肩中心とは言葉通り肩の中心のことです。
前身ごろと後ろ身ごろを別々に編み、継ぎあわせて作るセーターの場合には、肩中心より後ろ身ごろ側に継ぎ目が来るように製図します。
肩下がり
肩下がりとは、洋裁や縫製、編み物などの衣類制作において、肩の傾斜やカーブのことを指します。
肩下がりをどのようにデザインするかは、完成したトップスのフォーマルorカジュアルのイメージに大きく影響します。
まち
人間の身体の厚み部分(脇)を、セーターの製作の際には「まち」と呼びます。