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この記事では、上の画像のセーターの編み方のうち、丸ヨーク部分までを説明しています。
【サク編みセーター】の基本の編み方や考え方を知っていた方が、簡単に編めるようになります。
こちらの記事で詳しく説明しています。
こちらの記事の編み方は標準サイズで説明しています。
サイズ調整する場合、丸ヨークの模様編②の目数で悩むことがあるかもしれません。こちらの記事で考え方がわかれば調整も楽になります。
毛糸を選ぶコツ
ソックヤーンの段染め糸の色合いを活かすため、ベースカラーは段染めの中にない色がおススメです。
画像のセーターは下記の色です。
オパール:フンデルトヴァッサー:2106
オパール:ユニ:2620白
オパール毛糸についてはこちらの記事で詳しく説明しています。
編みはじめと模様編み①
下のような増やし目の割合で15模様編みます。
この後、1段ずつ動画で説明していきます。
作り目(くさり編み)
作り目は、白い毛糸でくさり編みを130目以上編みます。
くさり編みを1目ずつ数えるのはとても面倒くさいので、多めに編んで首元に襟をつける時にほどきます。
1段目(長編み・白い糸)
1段目は白い毛糸で、長編みを120目編みます。
段数マーカーを17個用意しておいてください。
この段では10目ごとの区切り用に9個ほつれ止め用に1個使い、残りは2段目で使います。
立ち上がり3目を編んだ後、10目ごとに段数マーカーで印をつけながら長編みを編みます。
立ち上がりのくさり編みを含めて全部で120目編んだら、段数マーカーでほどけない用にし糸を休めておいてください。
長編みはくさり編みよりも数えやすいですよ!
2段目(細編み・段染め糸)
2段目は細編みで、8目ごとに印をつけながら120目編みます。
1段ずつ色を変えるので、1段目と同じ方向から編んでください。
往復編みではありませんので、1段ごとに糸を切った方が編みやすいですよ!
- 2段目のチェックポイント
- ・細編みで1段目と同じ目数を編む。
・拾う場所は長編みのVの部分。
・8目ずつ印をつけながら編む。
・1模様目は2目目に印をつける。 - 印をつける場所
- ①2目、②10目、③18目、④26目、⑤34目、⑥42目、⑦50目、⑧58目、⑨66目、⑩74目、⑪82目、⑫90目、⑬98目、⑭106目、⑮114目
2段目の最後まで編んだら最初の目に引き抜いて輪にしてください。
- 輪にするときのチェックポイント
- ・よじれてないか確認する。
・頭が通るか確認する。
・輪にした部分は左側の肩部分にする。
3段目(長編み・白い毛糸)
3段目から増やし目を入れていきます。
長編みで編みますが、拾う場所は下の段の細編みのVになっている部分を拾います。(メリヤス長編み)
マーカーで区切った1模様ごとに1目増やしていきます。
増やし目を入れる場所が区切った場所ごとに違いますが、各模様の一番肩側で増やします。
肩中心と前中心では、左右交互に増やします。
マーカーを付けた目のすぐ横の目で増やし目をすると、仕上がりが綺麗に見えますよ。
↓詳しくはこちらの記事で説明しています。↓
- 3段目のチェックポイント
- ・1模様ごとに1目増やしながら編む。
・拾う場所は細編みのVの部分(メリアス長編み)。
・増やす場所は1模様ごとの一番肩に近い目
4段目(細編みと引上げ編み・段染め糸)
4段目はベースは細編みですが、段数マーカーで印をつけた場所で長編みの引上げ編みをします。
細編みは、下の段の長編みのVの部分を拾ってください。(メリヤス細編み)
5段目以降
4段目を編んだら「肩」「前中心」「後ろ中心」の4個のマーカーを残し、その他は外してOKです!
5段目以降は、3段目と4段目と同じことを繰り返して肩先まで編みます。
※もしも印と印の間(1模様分)が下の表の目数どおりになっていなかったら、長編みの段で増やし目をして調整してください。
(増やし目のみ。減らし目が必要な場合は次の段で増やさないようにしてください。)
4段目 | 6段目 | 8段目 | 10段目 | 12段目 | 14段目 |
8目 | 9目 | 10目 | 11目 | 12目 | 13目 |
ここで、絶対試着してくださいね!
気に入らないものを編んでも、着ません。毛糸も編む時間ももったいないです。
ちゃんと着るヘビロテセーターになりそうな予感はしますか?
チェックポイント
・頭は入りますか?
・デザインや色は気に入っていますか?
糸始末を後始末にしない裏技
段染め糸と白い糸を交互に編む時は、縦に糸を渡す方法もありますが、一段ごとに切ってしまった方が私は編みやすいです。
この時に、糸端を編み込みながら編むと後で糸始末がラクになりますよ!
模様編み②-1
ここから、フェアアイル風に見えるように模様を編んでいきます。
ソックヤーンの段染め糸が、思いがけない模様を見せてくれます。
ベースの色と近い色は目立たないので、その部分は使わないようにした方が模様が映えますよ!
模様編み②-1の1段目(中長編みと長編み、白い毛糸)
ここも、メリヤス細編みで編みます。
普通に編むと、編み目が少しずつずれてきて、模様がエスカルゴ柄のように回転して見えるようになります。
また、前後差をつけるために、背中側の5模様は長編みで編み、そのほかは中長編みで編みます。
この段を編みながら、15模様すべて同じ目数になっているか確認し、なっていなかったらこの段で増減してください。
模様編み②の2段目と3段目
- 2段目:シェル編み(長編み3目とくさり編み1目):段染め糸
- 3段目:細編みとくさり編みと長編み:白い毛糸
※色を変えるたびに糸を切ってしまった方が編みやすいです。
編み3目とくさり編み1目のシェル編みをする。
模様編み②の4段目~6段目
一か所から2つの目を拾う長編みを、色を変えて3段繰り返します。
この時に拾う場所を2段下からにすると、密に編めて綺麗な柄になります。
- 4段目:長編み2目でV字になるように編む:白い毛糸
- 5段目:長編み2目でV字になるように編む:段染め糸
- 6段目:長編み2目でV字になるように編む:白い毛糸
模様編み②-2 松編み部分
メイン模様は、モチーフをつないで作ります。
ソックヤーンは、靴下を作ったときに一番きれいに見えるように染色デザインされています。
そのデザインを活かすためと、前後差をつけるためにこの部分をモチーフつなぎにしています。
長編み4目の松編みで編んでおり、増やし目は入れていません。
「①②⑮」は7段の松編み
図の①②⑮は松編みを7段編みます。
今まで輪に編んでいたものの目を拾って、直接編みつけます。
それぞれのパーツの端っこは、隣のパーツと同じ場所を拾います。
例えば1段目は、隣のパーツの長編み2目を同じ場所を拾って、立ち上がり3目のくさり編みと長編みを1目編むので、あわせて4目分の長編みになります。
「③⑭」8段の松編み
③④は、①②⑮と同じ要領で8段分編みます。
「④⑤⑫⑬」9段の松編み
④⑤⑫⑬も編み方は同じで、9段編みます。
「⑥⑪」10段の松編み
⑥⑪は10段編みます。
「⑦⑧⑨⑩」11段の松編み
⑦⑧⑨⑩は11段目まで編みます。
この部分が背中の部分になり、一番多い段を編みます。
モチーフをつなぐ
モチーフをつなげます。
裏面からとじ針で縫ってバランスよくつなげます。
糸を締めすぎないように気をつけてください。
模様編み②-3
左肩の後ろ側になる⑩のパーツから編み始めます。
基本は上の模様編み②‐1でやった編み方を同じように編みます。
モチーフで編んだ箇所を、フェアアイル風の模様で挟むようなデザインになっています。
丸ヨークの完成です!
できたー!できたー!
試着してみてー!
【サク編みセーター】はヘビロテセーターを目指しています。
ウキウキとお気に入りを着て歩くセーターにするために、ここでしっかりとチェックしておきましょう!
試着時チェック項目
- 首回りの着心地(チクチクするか?)
- 色合いや模様は気に入っているか?
色合いや模様が気に入らない場合は、残念ですが製麺作業です。
丸ヨーク部分がこのセーターのイメージを決める重要な部分ですので、この部分で「んんん-💦」と感じる場合は思い切ってほどいてください。
この先は「無限身ごろ砂漠」という、ひたすらに…、ただひたすらに長編みを編み続けます。
ここで気に入ってないなら、絶対に心折れます。
早めに引き返してください!!
首回りの着心地について不安があった場合はこちらの記事を参考にしてください↓
https://sakuami.com/wisdoms/skill-5/チェックしてOK!なら早速次に進みましょう!!
【サク編みセーター】ソックヤーンで編むなんちゃってフェアアイル~セーター~2/2